当社では、「清掃技術」「危機管理」「ホスピタリティ」の3つを、病院清掃の3本柱に設定。
人の命を預かる病院においてこそ、清掃技術を駆使して、トップクラスの清掃をご提供いたします。
病院清掃の目的は、患者様の安全を守ることであると、私たちビーエムアドバンスは考えます。患者様にとっては、病室内や院内は療養環境であり、清掃スタッフすらも、そうした環境の一部なのです。単に清潔で居心地のよい場所にするだけでは十分ではなく、療養環境としてふさわしい空間、可能な限り感染リスクの低い環境を提供することが使命です。また、清掃スタッフ自身が患者様の感染源になるようなことがあってはなりません。作業が患者様にとってリスクとなったり、不快なものとなったりすることも、許されることではありません。
当社では、「清掃技術」「危機管理」「ホスピタリティ」の3つを、病院清掃の3本柱に設定。そして、絶対に欠かせないのが感染対策なのです。人の命を預かる病院においてこそ、技術とアイディアを駆使して、トップクラスの清掃をご提供いたします。
1940年代にMRSA、1980年代にHIVウイルス、2000年代に新型SARSコロナウイルス(SARS-CoV)、そして2019年末より新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)など、新種のウイルスや細菌が次々に登場している現代。病院やクリニックなどの医療機関では、新しい感染症に対応できる体制が常に求められています。医療現場の環境衛生を担う私たち清掃会社も、もちろん、医療提供サイドとして、適切な対応をしていかなければなりません。病院における清掃業務は、感染対策と同義であるといっても、過言ではないでしょう。
どのような感染症であっても、対応方法の基本は同じ。スタンダードプリコーションと、感染経路別予防策に尽きます。万が一、新しい感染症が発現したり、パンデミックになった場合でも、この原則は変わりません。ビーエムアドバンスではこの2つの柱を軸として、科学的・医学的根拠に基づいた判断を行い、安全な衛生管理の構築に貢献します。当社はこれまでも、病院清掃を会社の要と位置づけ、感染対策を重視してきました。新型コロナウイルス感染症に対しても、厚生労働省やWHOなどの発表を基に対応方針をただちに定めたことで、社内や現場に大きな混乱をきたすことなく、安全で安定した清掃サービスを提供しています。
病院清掃における感染対策で大切なのは、まず、微生物や感染症に対する正しい情報収集をすること。日頃から、感染対策の基本をきちんと押さえていること。そして、ICTチームとの連携です。
感染対策にはまず、正しい知識が必要です。清掃業務においては、感染がどのようにして起きるのか、どういった種類があり、洗剤をどう使い分けるか、適切な除菌方法とは何かなど、感染のメカニズムや除菌・殺菌の基本、洗剤の種類などを理解していなければなりません。
特に新型コロナウイルスのように新たな微生物が発見された際、危険なのは、断片的な情報やフェイクニュースに惑わされてしまうこと。たとえばあまり効果のない洗剤やマスクを大量購入してしまうと、効果のない感染対策や無駄な出費となるだけでなく、限られた医療資源の横領にもつながりかねません。
当社では、厚生労働省、国立感染症研究所、東京都感染症情報センターなど、医学的、科学的に正しい情報源から、まず微生物の感染経路を確認。その感染経路に即した対処法を判断し、オペレーションの見直しや、効果のある洗剤や消毒薬の選定、資機材調達などを行っています。
適切な対応を指示しても、それをスタッフが実践できなければ意味がありません。感染症が発生してから急に手洗いを励行しても、すべての清掃スタッフが適切な手洗いを適切なタイミングで行うことは難しいでしょう。感染対策の知識をもち、「なぜ、それをしなければならないのか」を理解していなければ、根拠を踏まえた正しい行動にはつながりにくいのです。
感染対策は、車の運転のようなもの、と私たちは考えています。何の知識もなく、見よう見まねで運転することは、いつ事故が起きてもおかしくない、非常に危険な状態です。一方、車のメカニズムと交通ルールを理解し、起こり得るリスクを予測できれば、交通事故を起こすことはほぼないと言ってよいでしょう。感染対策も、感染のメカニズム、スタンダードプリコーション、感染経路別予防策を理解し、緊急時の対応策が整っていれば、安全に業務を履行することができるのです。
スタンダードプリコーションと感染経路別予防策の徹底、高頻度接触面の除菌は、もはや病院清掃では当たり前です。当社ではさらに感染対策研修によって、感染の基礎知識をしっかり備えたスタッフをそろえています。基本がわかっているから、緊急事態が起きても冷静な判断ができ、イレギュラーな指示にも迅速に対応できます。
感染対策研修(一例)
項目 | 検討内容 |
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感染の基礎知識 | 感染対策の意義、感染のメカニズム、感染経路別予防策 |
微生物の種類 | 一般細菌、エンベロープウイルス、真菌、非エンベロープウイルス、芽胞菌 |
感染症の種類 | ウイルス性肝炎、HIV感染症、インフルエンザ、感染性胃腸炎、麻疹、肺炎、MRSA |
スタンダード・ プリコーション |
正しい手指衛生(手洗い・消毒)、手指衛生が必要な場面、個人防護具の着脱方法、咳エチケット、汚染物の取り扱い |
感染経路別予防策 | 空気・飛沫・接触感染の種類と対策 |
清掃技術 | 清拭の順番・方法、カートの使用方法、薬剤・洗剤の知識、嘔吐処理キットの使用方法 |
感染予防の4要素
病院機能評価項目やCDCガイドラインに従い、常に「感染予防の4要素」を念頭において、作業します。
病院における感染予防の4要素 | |
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1 | 清潔な箇所へ感染を持ち込まない |
2 | 感染を最小限に食い止める |
3 | 感染を拡散させない |
4 | 感染についての正しい知識を学ぶ |
スタンダード・プリコーションの徹底
スタンダード・プリコーションは、感染対策のもっとも基本的なルールです。ビーエムアドバンスでは、病院で働くスタッフに、スタンダード・プリコーションを遵守する「意識」と「自覚」をしっかりと持たせます。流水と石鹸による手洗い、速乾性アルコールジェルの使用といった手指衛生や咳エチケットは、事前研修で丁寧に指導し、感染対策の重要性を意識づけします。日常清掃におけるディスポ手袋・エプロンの着用はもちろんのこと、その他の個人防護具(ガウン、ゴーグル、フェイスシールド等)の着用についても、感染拡大防止の根拠とともに教育します。緊急時にも落ち着いて作業できるよう、ガウンテクニックや嘔吐処理キットなどの事前訓練も欠かせません。
感染症発生時の対応マニュアル
感染症発生時には、起きてしまった感染を最小限に食い止め、拡散させないことが重要です。ビーエムアドバンスでは、病院様の対応マニュアルを基本として、感染経路別予防策に則り、感染発生時の対応マニュアルを事前に作成しています。まず、手指衛生や、適切な個人防護具を使用するといった、スタンダード・プリコーションの徹底を、スタッフ全員で再確認します。また、隔離部屋に出入りする清掃員を制限したり、隔離部屋で使用する清掃用具を専用のものにするなど、交差汚染の可能性をできる限り縮小します。スタッフ一人一人が、確実に感染拡大防止に努めます。
通常、病院の環境衛生管理は、ICTチームが中心となっています。このため私たち清掃会社は、ICTチームとの連携が欠かせません。緊急事態が発生してから急に連携するのは難しく、日頃からコミュニケーションをとり、連帯感や信頼感を築いておくことが必要です。これにより、有事にもスムーズな連携とスピーディーな対応が可能となります。
ICTチームとの会議内容(一例)
項目 | 検討内容 |
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感染対策 | 院内や世間で流行中の感染症がある場合、スタッフが注意すべき点、対応策 非エンベロープウイルス、芽胞菌に効果のある新規洗剤の紹介 患者様が清掃時間外に嘔吐したなど、時間外の清掃依頼方法とコスト マスクなどの個人防護具や手指消毒アルコール製剤の支給およびコスト負担割合 ディスポーザブル用品の導入 感染性廃棄物の取り扱いで改善すべき点 |
清掃業務一般 | 清掃の契約範囲を拡大するかどうか 医療従事者への清掃契約範囲の明確化 看護助手・看護補助者との業務範囲の明確化 現在の清掃品質への要望、不満 害虫駆除、エアコン洗浄など、日常清掃以外の業務依頼 |
当社の病院清掃では、病院スタッフの方々と当社との間にて「病院清掃会議」という会議が定期的に開催されてきました。病院からは、ICTチーム(Infection Control Team、感染対策チーム)の医師、看護師と、管理担当部署の方々が出席されます。当社は、お取引先の「病院清掃会議」において、感染対策について一歩踏み込んだ打ち合わせが必要であると考え、病院側の管理担当部署様と共に、新しい取り組みをしております。
「感染対策」という明確なテーマを掲げた会議(通称:どこまでディスポ会)では、ディスポーザブル用品についてなど、現場レベルでの具体的な議題が取り上げられ、非常に有意義な意見交換の場となっています。この結果、病院ICTチームと清掃会社である当社との距離が、一気に縮まりつつあり、いろいろな衛生管理面の改善が進められております。当社は、病院様とともに「患者様の安全を守る」というミッションを掲げながら、ますます清掃業務に注力していきたいと考えています。
ビーエムアドバンスは、これまでよりも一層強く、スタンダードプリコーション(標準予防策)を遵守して、病院をご利用になるすべての患者様や、そこで働く医療従事者の方々など、あらゆる人に万全な感染対策を講じ、感染を広げない清掃を遂行していきます。
ビーエムアドバンスは、常に感染経路を考慮して、高品質の病院清掃を実現。作業の一つ一つが病院にいらっしゃる患者様の安全につながるかを考えて、行動します。
感染経路別予防策
感染性病原体に感染した患者様の病室清掃では、病原体の拡散防止と病院清掃スタッフ自身の安全(=自らが感染しないこと)が大切。空気感染、飛沫感染、接触感染といった、病原体の感染経路に応じて、入退室時や作業時の方法についてマニュアルを作成し、指導します。
高頻度接触面の重要性
ベッド柵、床頭台、ドアノブ、手すりなど、患者様や病院関係者の方の手が頻繁に触れる部位は、病原体が付着しやすく、感染を拡散しやすいところ。そこに触れた手を介して病原体は伝播し、感染が拡大してしまうのです。このため、高頻度接触面は、特に除菌を意識して作業します。
ゾーニング清掃
院内の清浄度によってエリア分けし、それぞれの清浄度に合わせた適切な資機材や作業手順を考えて病院清掃を行います。床だけをきれいにしてしまいがちな単純なゾーニング清掃から脱却し、高頻度接触面の視点をプラスすることで、立体的な観点からのゾーニング清掃を実現。これによって、感染拡大のリスクを縮小します。
一方方向の清拭
クロスを往復して清拭すると、一度拭き取った汚れや微生物が再度付着し、見た目はきれいになっても除菌にはならず、感染リスクを拡大させてしまいます。そのため、「一方方向の清拭」は病院清掃の基本。クロスは一定の方向で清拭し、使い回さないよう徹底しています。
医療廃棄物の取り扱い
院内の最適な場所で一時保管し、適切な方法で安全に運搬・処理を実施します。もちろん、保管場所の衛生管理にも十分に配慮します。
バイオハザードマーク | 鋭利物 | 固形状のもの | 液状、泥状のもの |
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トイレ清掃
トイレには高頻度接触面が多数存在しています。しかも排泄物やウォシュレット洗浄水などが飛散し、不潔になりやすいため、病院内でも非常に感染を拡大しやすい場所。ビーエムアドバンスでは、トイレ内の清潔エリアと不潔エリアを色分けし、それぞれ色分けしたクロスを使用することで、清潔と不潔が交差しないように工夫します。これも、病院での感染リスクを低下させるのに大切なポイントです。
退室時清掃
患者様が入院中には十分に掃除が行き届かなかった箇所も、丁寧に清掃します。たとえばベッドの隙間やカーテンレール上部などは、特に見過ごしやすい箇所。そういった部分も、あらかじめマニュアルや研修などでスタッフに周知徹底しておくことで、見逃しません。また、感染患者様の退室時には、感染経路別予防策に則り、個人防護具を着用。病院のマニュアルに従って清掃し、感染拡大防止に努めます。特に東京都内の病院では、在院日数の短縮化や病床回転率の高さが求められることが多く、退室時清掃では、特にスピードが重要です。ガウンテクニックなどで余計な時間をとられないよう、事前に綿密な研修、訓練を行います。
EPA登録洗剤
病院清掃においては、「どのような細菌やウイルスが、どのような箇所に発生して感染を招きやすく、どの洗剤を用いたら適切に除菌できるのか」を常に考えて行動。私たちビーエムアドバンスは、EPA登録洗剤をお勧めしています。EPA登録洗剤は、アメリカ環境保護局によって、微生物に対する有効性が証明された洗剤であり、かつ人や環境に優しいという特徴があります。さらに、洗浄と除菌を一度にできる洗剤を選択することによって、作業を簡略化し、かつ徹底した除菌を行うことができ、感染予防につなげることができるのです。
オフロケーション・システム
ビーエムアドバンスは、オフロケーション方式を選択しています。オフロケーション方式では、作業前の準備として、モップ・クロスを洗剤に浸しておき、浸したボックスごと清掃カートへ積み込みます。使用したクロス類は再使用せず、常に新しいクロスで清拭することで、院内を適切に除菌。さらに、ボックスは色分けされており、エリア別にクロスを使い分けることができるため、準備を効率化し、均一な清掃技術を保ちます。病院内での感染リスクを減少させることにも効果的です。
科学的な根拠に基づく危機予測で、あってはならない「万が一」の事故を未然に回避。さらに、理論だけに頼らない実践力・行動力を日頃から養います。だからこそ病院において、事故リスクの低い高品質の作業を実現できるのです。
確実な再発防止
どれだけ注意をしていても、人間はエラーをするもの。事故を完璧に防ぐことは、とても困難です。そのため、「事故を未然に防ぐ努力」と同じように、「実際に事故が起きた時の対応力」も必要になってきます。まずは事故被害を最小限に食い止めることが最優先、さらに原因を究明し、同じことが起きないように対策を講じます。その情報を全社で共有して、すべての病院現場における再発防止に努めます。
針刺し事故防止
近年、病院内で清掃作業員による針刺し事故が問題となっています。患者様の血液や体液が付着した可能性のある針などの鋭利な器材が、ベッド周辺に落ちていたり、一般ごみに混じっていたりすることによって起こります。そのため、医療廃棄物の取扱いに注意するのはもちろん、作業中に不用意な行動(たとえば、ゴミを手で触ること)をしない、鋭利物を発見した場合にはすぐに現場を封鎖して医療従事者へ報告する、などの対応を研修や勉強会などで周知徹底します。また、ワクチン接種を義務づけ、万が一の場合の感染をできる限り予防します。
事故対応マニュアル
針刺し以外の事故についても、病院で起こる事故にはさまざまなものがあります。そのため、さまざまな観点から対応マニュアルを作成。作業中に想定される事故や、過去、実際に起きた事故については研修で勉強し、病院内で万が一事故が発生した際には、リーダーや本社への「報・連・相」を徹底しています。
スタッフの健康管理は、仕事の基本。特に病院においては、清掃スタッフが感染源となり、患者様や病院関係者の方に感染を拡大することは許されません。ビーエムアドバンスのスタッフは、常に自分自身の健康維持を心がけるとともに、体調に異変を感じた際には、業務に従事しません。病院への出勤前に体温測定を行うことや、ワクチンの接種を義務化しています。さらに禁煙指導を行い、タバコの有害物質や不快な臭いが付着した状態で、患者様と接することがないようにしています。
スタッフ自らが、患者様への危険因子となってはいけない | |
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1 | 健康管理(体調不良やワクチン未接種) |
2 | 喫煙 |
3 | 身だしなみ(発汗等による体臭を含む) |
4 | 不清潔なユニフォームの着用 |
危険予知訓練
患者様には様々な心身状態の方がいらっしゃり、ご自身で危険を回避できない場合があります。また、病院関係者の方の多くは、神経を使う膨大な業務に忙殺されていらっしゃいます。そのような方々のいらっしゃる病院には、どこに、どのような危険が潜んでいるか、予測困難なシチュエーションがたくさんあり、清掃スタッフのちょっとした不注意が、大きな事故につながりかねません。そのためビーエムアドバンスでは、病院清掃スタッフへの研修で危険予知教育を実施。「人間はエラーを起こす」という考えを前提に、さまざまな観点から想定しうる危機について、予め訓練を行うことで、日々の意識向上につなげます。
接遇研修
病院においては、清掃スタッフ自身も患者様の療養環境の一部である、と私たちビーエムアドバンスは考えています。スタッフの言動が患者様にとって不快なものとなり、興奮や不安、免疫力低下といったことを引き起こしてはならないのです。元気のいい挨拶を、「爽やかで気持ちがよい」と思う方もいらっしゃれば、「うるさい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。病院とはどのような場所なのか、病があるとはどのような状態なのか、その中で私たちはどのような言動を心がけるべきなのか。正解のない問いであっても、清掃スタッフ一人一人が真剣に向き合えるよう、指導します。
清掃スタッフの目標は、「清掃すること」だけではありません。最終的な目標は、「患者様の安全を守ること」。そのために、「患者様にとって居心地がよく、安全な療養環境づくりをお手伝いすること」。ビーエムアドバンスは、病院清掃において、ホスピタリティも大切だと考えます。
接遇
接遇研修は、事前研修の最初の段階で実施します。清掃スタッフには、常に笑顔と穏やかな物腰を心がけ、丁寧な口調で患者様に接するよう、指導します。
身だしなみ
病院という場所の特性を考慮して、清掃スタッフの身だしなみは清潔感を第一に考慮。制服、髪型、爪、匂いにも気をつけます。出勤前には身だしなみチェックを行います。
尊重し、思いやる気持ち
患者様のお気持ちを尊重し、常に思いやりの心を持って接します。患者様の人としての尊厳を守り、個人情報などのプライバシーや、羞恥心にも十分に配慮します。
常によりよい病院清掃を追求するために、私たちの考える業務体制は、「BMA3リーダー制」と「ラウンド制」。「BMA3リーダー制」とは、リーダーを中心とした清掃スタッフの組織体制のこと。また「ラウンド制」とは、本社スタッフが、病院のご担当者様と清掃スタッフの元へ、定期的に巡回(ラウンド)すること。BMA3リーダー制によって、清掃業務をしっかりと確立。ラウンド制と組み合わせることによって、問題点を見逃さず、常に高品質な病院清掃をご提供します。
これらの体制の基盤となっているのが、教育です。事前研修だけでなく、日頃から多角的なアプローチで勉強会や研修を行い、病院清掃のプロとしての自覚と誇りをもったスペシャリスト集団へと育てていきます。
「教育」に支えられた「BMA3リーダー制」「ラウンド制」の運営体制は、渡邉仁氏の提唱する「ワタナベモデル」がお手本。私たちの病院清掃技術を最先端のものへと磨き続けます。
ビーエムアドバンスでは、病院現場ごとに、「清掃技術」「危機管理」「ホスピタリティ」それぞれのリーダーを配置。各リーダーが責任をもって、マニュアルに則った清掃をスタッフに徹底させます。指示系統がしっかり確立しているからこそ、問題を早期発見し、速やかに改善することができるのです。
スタッフからリーダーへの「報・連・相」、リーダー間の「報・連・相」、リーダーから本社への「報・連・相」を徹底。さらに業務日誌を活用し、病院現場で起こっている問題を全社で共有します。問題点は速やかに改善、ルール化し、再発の防止に努めます。
こうした体制を整えることにより、常に感染や事故リスクの低い、高レベルの病院清掃を実現することができるのです。
1 | スタッフからリーダーへの「報・連・相」の徹底 |
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2 | リーダー間の「報・連・相」の徹底 |
3 | リーダーから本社への「報・連・相」」の徹底 |
業務改善のヒントは、毎日の業務の中にある。そう考え、ビーエムアドバンスでは、日々の病院清掃業務をさらによいものにするため、すべての病院現場をラウンド員が定期的に巡回しています。ラウンド員とは、ビーエムアドバンス独自の「現場と本社と病院様」のつなぎ役で、2つの役割を果たしています。
ラウンド員の役割【1】 清掃スタッフの現状を把握し、常に改善
現場の問題点は、その場でただちに改善、指導。その場での対応が難しい問題は、本社に持ち帰って話し合い、改めて現場へフィードバックします。また、社内規定やマニュアルだけでなく、医療関連サービスマーク取得企業として、医療関係法令などの遵守もチェックいたします。
ラウンド員の役割【2】 病院様からのご要望を伺い、常に改善
ラウンド員は、病院ご担当者様のもとへも定期的にラウンド。ご担当者様のご要望や評価をお伺いし、ご希望にかなうよう清掃スタッフを指導します。病院様の意思が清掃スタッフに浸透するようにいたします。
このような問題点や改善策は、他の現場にも通達。当社が管轄する全ての病院現場のレベルアップに努めます。こうしたPDCAサイクルを速やかに繰り返すことで、感染リスクの低い、安全で均一レベルの病院清掃を提供することができるのです。
右画像:中央 | ラウンド指導をしている「ワタナベモデル」の提唱者 渡邉 仁氏 |
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病院の清掃技術は、時代とともに進化します。また、求められる衛生レベルも、病院施設によって異なりますし、シチュエーションによっても変わります。ビーエムアドバンスは、病院清掃スタッフの教育を徹底することで、常に最先端の病院清掃技術を保持。病院清掃のプロとしての誇りと自覚を育て、病院様が求める衛生環境を的確に提供します。
階層別教育システムの導入
ビーエムアドバンスは、社員教育に「階層別教育システム」を導入。「入社・採用時研修」「スタッフ研修」「責任者研修」「外部講師研修」という4つのプロセスにおいて、それぞれ必要なトレーニング項目を学びます。段階的に、プロの病院清掃スタッフとしての学びを深めていくことで、着実な病院清掃スキルの取得やサービス品質の向上、感染に関する正しい知識の習得、クオリティーの統一化を目指します。また、高度なスキルを持つだけでなく、人間としての向上心や知性を磨くことで、人間力も高めていきます。
階層別教育システム | 入社・採用時研修、スタッフ研修、責任者研修、外部講師研修 |
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新規スタッフトレーニング
これから当社の病院清掃スタッフとして活躍する新規職員を対象に、「新規スタッフトレーニング」を実施。「病院清掃とは」「感染予防対策の概要」「感染リスクを下げるゾーニング清掃」「基本的な清掃技術」などを、ステップ式に学びます。新規スタッフへの病院清掃教育で、一番はじめに指導することは、感染ルートの遮断やスタンダード・プリコーションを含めた安全知識。病院の患者様への感染リスクを最大限に抑え、安全・環境衛生に留意して、患者様や医療従事者の方々の安全を最優先するよう、指導します。
多角的な4プログラム
ビーエムアドバンスは、「技能研修」「接遇研修」「外部講師研修」「各種資格取得」という4つのプログラムを用意。病院清掃スタッフに求められる技術を多角的に学ぶことで、高品質の病院清掃技術を習得します。病院清掃において最も大事なことは、患者様の安全をいかに守れるか、という視点を持つこと。そのためには一人一人が知識と経験を持ち、現場に即した判断をできるようになることが必要です。そうした"現場力"を磨くために、ビーエムアドバンスは病院清掃スタッフの一人一人に高い意識を持たせ、能動的に動ける人材となれるよう、随時教育を行っています。
外部講師研修 | 資機材メーカーによる研修、コンサルタントによる研修、安全協力大会、他 |
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外来エリア | エントランス、受付、待合スペース、医事課、診察室、処置室、採血室、生理検査室、超音波検査室、X線撮影室、内視鏡室、一般検査室、薬局、調剤室、製剤室、透析室、理学療法室、相談室、警備詰め所、レストラン、自動販売機周囲 |
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病棟エリア | 共用部:廊下、手すり、窓枠、消火器周囲、階段、エレベーター、ラウンジ・デイルーム、家族ルーム、ランドリーコーナー 病室:床、ドアノブ、床頭台、ベッド柵、オーバーベッドテーブル、椅子、洗面台、ナースコール周囲 ナースステーション:床、テーブル、パソコン関連機器周辺、棚、休憩室 スタッフ専用部:ミーティングルーム、汚物処理室、ごみ処理室、職員用トイレ |
トイレ | 床、ドア、ドアノブ、手すり、便器、便座、ウォシュレット内部、ペーパーホルダー上部、洗面台、棚、ごみ箱・サニタリーボックス |
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浴室 | 洗い場:床、バスタブ、カラン、鏡、蛇口、シャワーヘッド、側溝、排水口、シャワーチェア、シャワーキャリー、ストレッチャー 脱衣場:床、洗面台、棚、椅子・ソファ |
その他 | 医局、事務室、中央監視室、会議室、講堂、図書室、食堂、食堂キッチン、霊安室、リネン室、更衣室、給湯室、建物外周 |
リフォーム工事 | 休憩室・職員寮(ナース寮、独身寮、家族寮など)のキッチン・トイレ・浴室リフォーム、網戸交換、和室から洋室への変更、増改築工事、間取り変更、収納リフォーム |
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大規模修繕工事 | 外壁塗装工事、鉄部の塗装工事、防水工事、エントランス改修工事、給排水設備改修工事、LED化改修工事、耐震補強工事、寮のインターホン設置 |
寮の原状回復工事 | クロス張替、フローリング張替、畳替え、天井張替、建具・設備の新規入替、ガラス・サッシ補修・交換、外壁・屋根塗装、ハウスクリーニング、各種補修・水漏れなどの小修理 |
各種調査・診断 | 建物の現状を的確に把握し、調査・診断から長期修繕計画の作成までトータルにサポートいたします。耐震化・免震化のご相談や、省エネルギー診断等も実施し、暮らす人々に快適な建物環境を提供します。 建物診断、耐震診断、省エネルギー診断、環境診断、中・長期修繕計画作成 |
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その他 | ●ICTチームとの感染予防会議 ●資機材選定会議 ●洗剤コンサルティング 警備、寮共用部の日常清掃・巡回清掃、外壁高圧洗浄、設備点検、省電力対策、防犯カメラ設置、植栽管理、害虫駆除 |
清掃管理 | 建物の機能とグレードを保つには、毎日の清掃をはじめ、日常清掃ではカバーできない定期的な専門清掃が重要。熟練したスタッフによるプロの作業技術で、訪れる人やそこで暮らす人々に、安全で快適な建物環境を提供します。 ●清掃(日常、定期、特掃、巡回) ●特別清掃(窓ガラス、外壁洗浄、大理石研磨等) ●塵芥処理 ●グリストラップ清掃 |
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警備・保安サービス | いつ起こるか分からない事故や犯罪などのトラブルを未然に防ぐために、効率的な防災・防火・防犯管理業務を行い、緊急時に迅速に対応できる体制を確立します。専門教育と訓練を受けた警備員が、建物イメージを損わないマナーを大切にしつつ、皆様の安全確保に努めます。 ●常駐警備 ●巡回警備 ●駐車場警備 |
環境・衛生管理 | 衛生的・健康的な建物環境を保持するには、空調や給排水システムの厳格なチェック体制が欠かせません。建築基準法やビル管理法など関連法令に基づき、室内空気環境測定や水質測定を適切に実施し、改善策の提案を行っています。 ●室内空気環境測定/空調設備運転・保守 ●水質測定/水槽類・排水管洗浄 ●ねずみ・害虫類の防除 |
設備点検・管理 | 建物内部の電気設備や防災設備を保守点検し、安全で効率的なメンテナンス作業を行うと共に、万が一のトラブルの際には迅速に修理・対応いたします。築年数の経過したビルから最新式の建物まで、あらゆる設備に対応するエンジニアが業務に当たります。 ●設備の保守・日常点検 ●設備の法定点検 ●各種修繕工事 |
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造園・植栽管理 | 都市の緑化対策が推し進められる近年、ビル・マンションの緑地もますます重要視されています。緑の特性や環境に配慮した植栽管理技術を駆使して、お客様のニーズに沿った快適なリラクゼーションスペースを提供します。 ●定期剪定 ●雑草の除去、消毒作業 ●緑地改修の提案 |
スチュワード業務 | ホテル、レストラン、宴会場のスチュワード業務を、作業の効率化や品質の均一化を重視しながら実施します。 ●食器洗浄 ●食器メンテナンス ●食器保管・管理(インベントリーチェック) ●セッティング・スタンバイ ●ヤード回収/ギャベジルーム管理 |
その他 | リフォーム工事、大規模修繕工事、退去立会代行・原状回復工事、不動産売買仲介、資産活用のご相談等 |
病院清掃に関連する当社の記事を掲載しております。ぜひ、お読みください。
ビルメンテナンスに必要な技術は、めざましいスピードで進化しています。
当社ビルメンテナンス事業部は、清掃技術の情報収集も兼ねて、定期的に外部研修を実施しております。ここで、1つの事例をご紹介いたします。
当社は、株式会社サンワ様よりご紹介いただき、株式会社アムテック様主催の講演に参加いたしました。そこで、アメリカのトップケミカルメーカー、スパルタンケミカル社でディレクターを務めるジョン・シャウフ氏のお話を拝聴することができました。
当社は、「あらゆる業態のなかで、もっとも高い衛生レベルを求められる病院清掃に注力する」という社長命が全スタッフで共有されており、とりわけ、病院清掃に携わるスタッフは従来にまして、感染防止に対する意識を高めようという思いを強くしています。
当初、この研修に参加した目的は、主に「新しい洗剤の情報を入手するため」でしたが、最終的には、「地道な労を惜しみ、『洗剤頼み』に陥っていないか」という自省の中、帰社することとなったのです。
シャウフ氏によれば、日本は、極端に洗剤の性能にとらわれているというのです。「日本の清掃会社から、『魔法のような洗剤はありませんか』と尋ねられることが多い」というエピソードを挙げ、日米問わず多くの企業はできる限り労を減らし、簡単に除菌できる手段を見つけようとしていると話されました。このことは、「洗剤性能至上主義」に陥らずに、どれだけ適切に清拭を行い、汚れや埃をきちんと洗浄するのかなど、当社の「清掃教育」のあり方を、今一度見直すために、とてもよい機会となりました。
このように、外部研修を積極的に取り入れ、私たちは「病院清掃」について、柔軟な考えや発想を持てるように努めています。
上記に関連する当社の別事業をご紹介いたします。ご興味がございましたら、ぜひ、お問合せください。
「清掃技術」「危機管理」「ホスピタリティ」のそれぞれの分野にリーダーを設け、問題の報告や改善後のルール導入に責任を持って対応いたします。
当社指導員や外部コンサルタントによる教育を通じて、段階的に高度なスキルを持つだけでなく、人間としての向上心や知性を磨き、人間力も高めていきます。
資機材メーカー主催の外部研修や最先端の清掃ロボット研修等にも参加し、常に新しく適正な清掃資機材及び機器の研究を続けています。
当社の最新情報を掲載しております。ぜひ、ご覧ください。
プロとしての誇りをもって、生き生きと働くこと
認定を受けましたので、ご報告いたします
勤務中の感染対策は、今後も継続します
感謝の年月を経て、恩返しの未来へ
みんなで乗り越える新型コロナウイルス感染症
みんなで乗り越える新型コロナウイルス感染症
感謝の20年を経て、恩返しの20年へ
従来の感染対策のさらなる徹底とワクチン接種を
知識に勝る清掃道具はない|防疫を重視した清掃
社員及びスタッフに向けての感染予防 続報 改訂
当社社員及びスタッフに向けての感染予防 続報
病院清掃スタッフに向けての感染予防
当社社員及びスタッフに向けての感染予防
老人ホーム清掃における感染対策。清掃業者に求められるものとは?
「どこまでディスポーザブル化するのか?」は、病院清掃において最重要テーマのひとつ
健康増進法改正により、ビル建物における衛生の取り組みが変わる BMA式で除菌・タバコ臭対策
健康増進法改正により、パチンコ店における衛生の取り組みが変わる BMA式で除菌・タバコ臭対策
「IT化の立ち遅れ」を克服する契機となるか?
社員自身によるITインフラ整備で足元から地固め
病院清掃における洗剤の考え方ついて ~スパルタンケミカル社・シャウフ氏の講演を聞いて~
当社来期(第19期)に向けての抱負
代表取締役 馬場 弘行
除菌・消臭スプレー「プラチナブロック」の詳細は、こちらの商品紹介ページをご覧ください。
当社は、業務拡大に伴い、新しい仲間を大募集しております。こちらからお問合せください。